今夜は夜更かし、さらば現実

jazzとrockなどの音楽や洋画と洋画内の俳優に熱心なドイツ語を勉強している文学部生による

ウディ・アレンと夜更かし




今夜は夜更かしができます。

本日の夜更かしの友はウディ・アレン『ブロードウェイと銃弾』の予定です。

ウディ・アレンは『アニー・ホール』を観て、こいつはいいやと思って、『ミッドナイト・イン・パリ』を観てますますよくて、『カイロの紫のバラ』は名作と言われていてウディ・アレン自身も自作の中でいいと思う映画に選んでいるそうですが、ピンと来ず、本日に至ります。

アニー・ホール』で、アレン氏は「人生は惨めか悲惨かのどちらかだ」とのようなことを自身の演じる役の台詞として言います。一所懸命恋人にそのことを話すのは、皮肉なジョークが冴えている、笑ってしまうところです。

ミッドナイト・イン・パリ』にはトムヒがスコット・フィッツジェラルド役で出演しています。フィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』を読んでいたときに観ましたので、タイミングのよいことだなと思いつつ、トムヒのカッコよさに慄きつつ、続々出てくる文豪や画家が楽しく、現代のクソさに嫌気がさしている人々をおもいっきり皮肉るような、でもやっぱり昔がいいような、映画でした。