今夜は夜更かし、さらば現実

jazzとrockなどの音楽や洋画と洋画内の俳優に熱心なドイツ語を勉強している文学部生による

グリーンマイルと夜更かし

グリーンマイル』と夜更かし。


そして次の日一日頭が痛くなるほど泣くこととなる。とんでもない物語だ。うーん、すごいぞトム・ハンクス。すごいぞフランク・ダラボン(脚本・監督)。この方は『ショーシャンクの空に』の監督でもあるとのこと、なるほど。そして。トム・ハンクス演じるポールとパーシー以外の看守三人組がたまらなくすばらしい。小・中・大感……。そしてその「中」のディーンを演じるバリー・ペッパーがわりに細身なので、看守長のトム・ハンクスとシルエットが被らず、この4人のばっちり感たるや。

 

ところで『グリーンマイル』くらいの作品になるとネタバレも無罪放免なのでしょうか。でもこの間ジッドの『狭き門』の文庫の裏表紙のあらすじに盛大にネタバレされてびっくりしたところです。「……そして死を遂げる物語である。」……死ぬんや!!?というかんじで。

 

あらすじでどうのという物語でもないですが。死刑囚と奇跡の力という組み合わせだけでずいぶん力のある話の要素ですが、そんなギミックのための物語ではなく、物語にしか語れないことを表現しているすばらしい物語、すばらしい映画です。

 

なにはともあれ物語のすばらしさについてはきっと語りつくされているだろうから、個人的趣味の話をしよう。Barry Pepperちょうかっこいい。友人に「グリーンマイル観たんだけど、バリー・ペッパー最高じゃないかな」と言うと、「見方が違う……」と言われましたが。それはそれこれはこれ。全く存じていなかったのですが、ガツンです。ディーンが登場し、ん?なんだかよいかんじの俳優さんだな……からの最後に泣き倒してしまうシーンではすっかりファンになっていました。いやはや。あそこのディーン、たまらんカッコいいです。バリー・ペッパー、ばつぐんにカッコいいとかではないけれど、やたらに存在感があるというか。

 

で、まあさっそく画像検索の旅に出るわけですが、ベネディクトやらトム(・ヒドルストン)やら今の俳優さん、というかスマートフォンが普及してから売れた俳優さんて鬼のように画像がネットにあるんですが、そうじゃないと、ざっくざくとはいかない。もちろんかなりあるけど、量がぜんぜんちがう。のだなあということに気が付きました。いやー、ブロマイドが売れた時代が少し理解できました 笑。

 

そして、バリー・ペッパーを求めて『プライベート・ライアン』『トゥルー・グリッド』に続くのであった。