今夜は夜更かし、さらば現実

jazzとrockなどの音楽や洋画と洋画内の俳優に熱心なドイツ語を勉強している文学部生による

Hamletと夜更かし




National Theater LiveのHamletと夜更かし。

Hamletって上演4時間とかかかることを知らず、17:30からか…終演…終演21:30…!?となりました。


National Theater LiveというのはロンドンにあるNational Theaterという劇場で行われた演劇の録画を映画館で上映するという企画で、Benedict Cumberbatch見たさに同じ企画のフランケンシュタインを観に行ったら、ベネディクト素晴らしかったのですが、その劇そのものがなんだこれと思うほどよく、演劇などろくろく観たことのなかったけれども、とりあえずNational Theater Liveで観られるのはぜんぶ観とこう、というわけで、ハムレット


演出家 Nicholas Hytner
主演 Rory Kinnear


シェイクスピアによってハムレットが書かれたのは1600年ごろ、何か素晴らしい古典を読むと、人間は何十年、何百年前も今と変わらず人間だったんだなぁと思います。


さて、お芝居の方、主演の俳優さんがすばらしくてびっくりしました。
「1人で喋る」という演技であんなにも表現が、説得力のある表現ができるのだと、あぁ、このような世界があるのだなと。

しかし、暗転するたびに眠くなりましたが、いやしかし、退屈とかではなく、その日の我が睡魔が強大で困りましたが、また観たいと感じました。
あの魅力はなんなんだ…。


狂った王子を演じるハムレットは、知性と狂気と行ったり来たり、人間としてのバランスむちゃくちゃで、ともすれば変な、見ていられないような人間のようになってしまいそうなところを、見事な演技でその狂った姿を、一個の苦しむ人間としてのハムレットを通じて表していて、いやぁ日本語って語順が自由な言語だなぁ!、人間を見ました。

録画であれだものなぁ。
生で観劇したいものです。


いよいよロンドンへ行きたい。
ベネディクトのHamletも観たさが募る。


しかし、友人に、ハムレット観に行こう!、とも言えず、昼食を共にした友人に、このあとなんかあるん?、と尋ねられ、ハムレットを…観る…いや、観劇じゃなくて…いや芝居やけど…録画を映画館で…となりましたが、このような夜も良いものだと思った次第でした。