今夜は夜更かし、さらば現実

jazzとrockなどの音楽や洋画と洋画内の俳優に熱心なドイツ語を勉強している文学部生による

マンハッタンと夜更かし




ウディ・アレン監督『マンハッタン』と夜更かし。1979年。


ウディ・アレンを観ようと思ったのは、春樹村上氏が、短編集『女のいない男たち』収録の「イエスタデイ」という短編で女の子をデートに連れて行く際に「ウディ・アレンみたいなものが好きそうだと思ったから」ウディ・アレンの映画に行き、なかなかに楽しい時間を過ごせた、というくだりを読んだから、というわけではないのですが、そんなこともありつつ、『アニー・ホール』を観て冒頭の1人喋りが無性にツボで、こういうユーモア…と思ってもっと観ようと思い、ました。


『マンハッタン』の、オープニングが、本当に素晴らしい!ジョージ・ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」にのせてニューヨークが描かれます、あー、ニューヨークへ行きたい、と街への憧れを掻き立てられ、グッドミュージックに嬉しくなるのでした。


ウディ・アレンの映画を観るといつもにやにや笑ってしまいます。『アニー・ホール』の主人公も、『ミッドナイト・イン・パリ』の主人公も、この作品の主人公も、自分もインテリ風情でなんやかんやとつべこべ言いまくる男なのに、ごたくを並べる他人はエセインテリがと罵り、自分の駄目なところには、なんらかの崇高な理由があって、しかもそれは自力での解決は困難であるから、と自分のことは棚上げ、という如何ともしがたい種類の人間なのですが、しかし、それが現実にいては困るかもしれませんが、彼の映画の中で主人公たちはつべこべ言い放題、ぺらぺらしゃべりまくり。その姿が楽しくなってくる、むしろスカッとします。理屈をこねくり回している姿をみてすっきりするというのも矛盾した話ではあるのですが。


そのうざい男たちの物語を、笑えて、なにがしかの余韻を残す物語として描いてるところが、あ~また観たい、というあの感じなのでしょうか多分。










Jozef Van Wissem & Jim Jarmuschと夜更かし



Jozef Van Wissem & Jim Jarmuschの『The Mystery of Heaven』と夜更かし。2012年のアルバムです。


ジム・ジャームッシュはあの映画監督殿です。トムヒ主演の『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アローン』を観て、音楽が好みすぎて、同映画の音楽担当のJozef Van Wissem氏、リュート奏者で現代音楽家、とのユニットの音源が聴きたくてどーしても聴いてみたくなりましたためタワレコオンライン殿にお願いしました。


アルバムを買う優先順位は、もちろん好きなものからですが、しかし、どうしても、お店でレンタルできないもの、周囲が買わない(から借りられない)ものが優先されがちなことは否めません。自由にできる日本銀行券の都合上毎月買えるアルバムには限りがあるため、最近買ったCDを振り返ってみると、我が買い物ながらこういうのも聴くんや~、みたいなラインナップです。


YouTubeでちょろっと聴いただけでは、やはりぜんぜんわかりません、怒られないぎりぎりの、おっきな音でCDをかけてみたら、カッコいい、なにやってるかわからないけどカッコいい、リュートなど初めて聴きましたが、美しい音で、それにガッシガシに歪んだギターが、ギャギャーン。


こんなん言葉にできないですね、音楽はいつも言葉にできないことを軽々と叶え、抗えません。









Avishai Cohenと夜更かし




キレッキレなJAZZトランペッター・Avishai Cohenと夜更かし。


来日ツアー、京都にも来るということで京都三条 le Club Jazzに夜更かししに行きました。ピアノレス・トランペット・トリオでのライブです。


Avishai Cohen"Triveni" 

Avishai Cohen(Tp)

Tal Mashiach(B)

Jeff Ballard(Ds)  


脳天が熱くなって、毛根に悪いんじゃないかというくらいアツいライブでした。カッコよすぎて爆笑してしまいました。8ビート、16ビート、ラテンなどなど多めで、普通の4ビートで終わる曲は無かったような。ロックを感じました。尖ってました。

Jeff Ballard、ライドとバスドラ一緒に鳴らすだけで最高にカッコいいのでもうニヤニヤが止まりませんし、(3人ともそうなのですが、個人的にJeff Ballardをガン見していたので、)他のメンバーが音を出すたびに、すごい瞬発力でそれに反応し、新しい光を引っ張ってきて叩き、そして生まれる音楽は、素晴らしい情熱と力を持っていました。


あと3セットくらい観たかったです、あんなに終わってほしくないライブ、なかなかないのではないですか。終わってほしくなかったのに、終わってしまいました。


1stと2ndの間に、あ~カッコいいヤバいぞ~、と思いつつ外に出たら、メンバーが扉出てすぐのところで他のお客さんに囲まれていて、Jeff Ballardに拙い英語を爆発させました。今年出た彼のリーダーアルバム『Time's Tales』がむっちゃ好きな音だったので、どうしても伝えたく候。あなたの新しいアルバムが好きです…といったら、お?俺の?ありがとう~って感じで、伝わりました、ありがとう中高英語教育。


あ~良い夜です。










全米オープンと夜更かし


全米オープンと夜更かし。


有名なスイス人調べてこいというドイツ語の課題で嬉々としてロジャー・フェデラーを選び、それにかこつけてBIG4のかっこいい画像を選ぶことにのみ苦心したりしていましたが、今大会もフェデラーがんばれと応援していたら、錦織くんが勝ち上がり、両方応援していました。

(我が)夢の決勝対決は相成りませんでしたが、素晴らしいプレーを観させていただきました。NHK殿がWOWWOWから放映権買って来てくれたおかげです。ありがとうNHKBBCに比べたらほんましょぼいとか思っていてごめんなさい。


結果を知ってから観たのですが、いや、結果は聞かずに観るつもりが、この世の中、何時間たりとも、何人たりとも、ビッグ・ニュースを目にも耳にも入れないことは難しいことでした。あえなく失敗しました。しかし、そうして観ても、なおエキサイティングなゲームでした。


マリオ・チリッチはよく存じ上げていませんでしたが、サービスも、ストロークもすごく、TV越しにふぅぅ!と声を漏らさずにはいられなかったものです。勝った後、客席によじ登って、ファミリーボックスまで観客を掻き分けて喜びを伝えに行っていたのは素敵でした。

テニスの決勝後インタビュー、こういってはなんですが、とても好きで、今年のウィンブルドンジョコビッチが、喜びを述べたあと、フェデラーに、勝たせてくれてありがとう、と言い、フェデラーも笑っていたの、スポーツマンを感じました。

今回の錦織君の、来年も戻ってきて、勝ちます、も、チリッチの努力が実った、努力は報われると言いたい、も、その、決勝のあとのコートで言うからこそ、力があって、良いなぁと思いました。


そのうちに錦織くんとフェデラーの決勝とかが、夢のものでは無くなる日がくるのだろう!











Tom Hiddlestonと夜更かし




世界で1番好きなTomはTom Hiddlestonです。


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やることもなく、DVDも観ない日でも夜更かししてしまうのは主にトムヒのせいもとい、我がとどまることを知らないトムヒ画像欲のせいです。


しかし、Tom Hiddlestonと夜更かしとか書くと、妄想炸裂野郎感が出て困ります。妄想炸裂といえば、三浦しをん妄想炸裂 が思い出されます。 (2次元もしくは3次元のなんらかにうっかりはまってしまって現実に支障をきたしたことのある人にとって)爆笑エッセイです。

話が逸れました。


トムヒは『マイティ・ソー』シリーズ・ロキ役でブレイクしたそうです。したそうですが……観ていません。えっ。なんでやねん。すぐTSUTAYAへ走って借りてこい。となるべきところが、アメリカン・ヒーローものに弱くないので、むしろ苦手なので、観ていません。その代わりマイティ・ソー関連のインタビュー記事を読んだり、インタビュー動画などはかなり観たりしています。ぜんぜん代わりになっていません。トムヒ・ファン失格です。しかし、身の周りに厳格なトムヒ・ファンはいないので、いまのところ異教として叩かれる心配はありません。


で、そんなトムヒはウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』でフィッツジェラルドを演じていて、これがそんなに出てはこないのですが、ばっちりカッコよく、スピルバーグ監督の『戦火の馬』でニコルズ大尉を演じていて、これがまたそんなには出てこないのですが、とても良い役で、素晴らしい表情を連発、あとベネディクトと同じ画面に映るのが尊くて尊くて、ジム・ジャームッシュの『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』で主役のローテンション・ロックンロール・吸血鬼を演じているのが、トムヒの普段の笑顔どこいったって感じで、まぁカッコよくて、好きです。


『戦火の馬』は良い映画だと思いましたが、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』は、トムヒかっこいい、音楽が無性にかっこいい、なんだこれかっこいい、と思っていたら、あれ、終わった…。という映画なので、誰か他の人の感想が聞きたいです。ジム・ジャームッシュと映画の音楽担当のミュージシャンのバンドのCD買うほどには、音楽が好みでした。

話が逸れがちです。


トムヒは、二次元かと突っ込んでしまうほど足が長く、


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あと頭脳が明晰で(ケンブリッジ卒)、歌って踊れる、ナイス・ガイです。


英国への夢が募ります。


来日してくれ。





今に生きると夜更かし




昼間に観ましたが、ロビン・ウィリアムズ主演『今を生きる』と夜更かし。


(ここでの夜更かしとは、精神的なものなので昼間に観ても精神的に夜更かしであれば夜更かしです。つまり、なにかやることがある気がするけど、なんとなく、まあ、借りてきたDVDでも観るか、音楽でも聴くか、本でも読むか、と自分の好き勝手なことをする時間をだらだらと延長しているあの感じのときです。)


すばらしい映画でした。すばらしい映画だと聞いて観ましたが、すばらしかったです。


全寮制の学校の男の子たちの人生の物語です。文学を楽しみ、豊かさを味わい、自由にものを考え、自分の力で進むことの大切さを教えてくれる先生・キーティングとの出会いで、物語は始まります。


今を生きろ、難しい課題です。

全文明人の課題であり、そして彼らの課題であり、1人1人の課題です。このような課題は人間みんなに降りかかっているとわかっていても、しかし、自分にしかどうしようもできない、自分のなかの問題です。


キーティングの同僚はキーティングに言います、芸術家たれと教えることは危険だと。自分たちはそうじゃないと生徒が知ったら恨まれる。あやふやな夢に憧れないことが幸福だと。しかしキーティングは答えます。芸術家たれと教えているのではない。自由思想家たれ、だと。本当の自由は過去も今も未来も、夢の中にある、と。


また、医学や化学や工学は生きるために必要な学問だが、愛やロマンスは人間の生きる糧だともキーティングは言います。


しかし自由や夢はいつも思うままにはいきません。

僕たちはどうして生きたらいいのでしょうか。なにができるのでしょうか。今をつかめるのでしょうか。なにかをつかめるのでしょうか。本当に大切なことってなんなのでしょうか。それは見つけられるものなのでしょうか。


大切な物語です。









ノッティングヒルの恋人と夜更かし





続いて『ノッティングヒルの恋人』でも夜更かし。

だから寝るのが新聞が来るころになるのです。そこで、DVDは1日1本(夜中から見始める場合)という自分・ルールを設置しました。ルールは破られるためにあります。


脚本は先日観た『ラブ・アクチュアリー』の監督脚本、『戦火の馬』の脚本のリチャード・カーティス氏です。Mr.ビーンの脚本も書いてらっしゃる方です。いまどきWikipediaで芋づるのように辿れるので助かります。


ヒュー・グラント、ハイパーかわいい。


以上。


えっいや、いろいろあります。話の筋読めまくりでも、素敵だ!!‼︎と感じるし、その間のユーモアが効いてるし、ヒュー・グラントハイパーかわいいし、ウィリアム(主人公)の家族と友達がイカしてます。


最後アナ(主人公の恋人になる人)の記者会見場に急ぐ車の中で近道を巡ってぐだぐだする皆に「007は道順で迷わない!」と言ったのは誰だったか、笑ってしまいました。


夜更かしにお勧めします。なにも考えずに、ヒュー・グラントかっこい、と思いながらグッド・ストーリーに感謝しておきました。